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山形情報ガイド・んだ!ブログ

2010年10月26日

熊さんのウ○コ

こないだの日曜日のことである。
今年最初で最後の登山をしようと、朝7時に家を出て、月山へ向かった。8合目までドライブしながら、山の空気を吸いに、パッキングも軽めに、寒さ対策だけはしっかりと、アタマの中は、山頂から景色を眺めたとき、いったい自分はどんな感覚になるのだろうと、もう登ることしか考えてなかったのである。


高いところへ。

ただそれだけで、漢は山を目指すのである。







そうして、30分ほどクルマを走らせ、瀬場の集落を過ぎ、いよいよ県道に差し掛かった所、看板があったのだ。「4合目より先、全面通行止め」である。私は愕然として、通行止めの看板を信じることが出来なかった。だが、私は目の前の事実を受け入れ、Uターンした。その看板を見るまで、majorlazerのMIXを聞きながらノリノリだったのだが、帰り道の車中、BGMはミュートした。
だが、このまま帰るのも、山形県の権力に負けたような気がして、どこか別の山を目指そうとした。しかし、時間はすでに8時を過ぎ、これから別の山に向かうのも厳しい。そこで私は、濁沢方面にクルマを走らせた。若干熊の恐怖をイメージしながら、林道を20分ほど走った。そして、通行止めのバリケードがあるところにクルマを停めて、休憩することにした。今年の山登りは、ここで終わりにしようと、カフェオレを飲みながらちょっぴりセンチな気分に浸っていた。

 ひとくち啜って気がついたのだが、バリケードの先に何か黒い物体が落ちている。熊のウンコである。思わず周囲を見渡し、危険を感じ取るために五感を研ぎ澄ます。私の感覚は、熊の気配を感じ取ることだけに集中している。そして、ガサガサっと音がするたびにそちらを振り向き、目を凝らす。テレビであれだけ報道しているクマ被害が、自分にも・・・と思うと、のんびりカフェオレなど飲んでいる場合ではない、と考え、カメラを取り出し、熊のウンコを撮影した。ファインダーを覗く間も、背後から襲いかかってくるのではないかとドキドキしながら、熊のウンコを撮る自分が情けなくなったが、全ては全面通行止めの看板が悪いのだと決めつけ、シャッターを押した。そして、「山で一人ぼっち」という久しぶりの感覚と、熊の恐怖が重なって、いてもたってもいられなくなり、クルマに戻り、熊のウンコを後にした。

帰り際、濁沢のダムの水が青すぎて、中米を旅している友人がカリブ海からアップしてくれた写真とカブった。11月前の北月山に、こんなブルーがあるとは思っても見なかった。本当に青かった。

熊のウンコといい、通行止めといい、最後にみた青いダムといい、また一つ山の思い出が増えた。とはいえ、山形に帰ってきて、自然を楽しむという贅沢に浸りすぎて、感覚がマヒしていたような気がする。あまりにも恵まれすぎて、欲張り初めていたのかもしれない。通行止めであることは、事前に下調べが足りなかっただけであるし、ほかのルートで登ることも出来た。なのに、私は、通行止めの看板に恨みを覚え、連日のテレビでの熊報道に中指を立てていた。そんな自分では、本当の大自然まるかじりライフは訪れることはないのではないか。

あのとき、あの場所にウンコをした熊さんは、私になにか大切なものを教えてくれた。



Posted by ニッポンのイナカ at 21:31│Comments(1)
この記事へのコメント
君のブログを見てると、
無性に故郷が懐かしくなります・・
庄内の良さは外に出ると尚色濃く心に蘇りますな!
オイラはそろそろ南米入りです。
Posted by yas2 at 2010年10月27日 10:29
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